屋根の上のカヌー漕ぎ(梅雨がくる前に)

2019年5月に書いた記事です。

最高気温27、3度 

♪梅雨も近づく八十八夜♪

雨の季節がくる前に、ボロ家の屋根瓦にペンキを塗っています。

高いところがニガテな僕は、こわごわと。 

どんより雲の間から初夏の太陽が顔をだせば、屋根の上はもう真夏の暑さです。

 照りつける陽ざしに頭がクラクラするけど、急斜面の屋根の6メーター下は、地面・・・。 

ペンキの刷毛を握ったまま僕は、屋根の上でフリーズです。ぷるぷる。 

雲さん、はやいとこ太陽をかくしておくれ。

 屋根から見える少し遠くの山肌は、新緑、濃緑、褐色にいろどられ、 

足元の庭では、ビワの実とクリの木の花がうっすらと黄色く色づきはじめています。

 さわやかに甘くシトラスが香る風。ブンタンの花が満開なのです。

 眼下の苗の緑が風にそよぐ田圃(村の低いところ)は、  

2005年の晩夏に、四万十川が大増水(洪水)したとき、 

泥の湖になりました(平水+13メーター。戦後2番目の大増水とのこと)。  

この村は、川が大きく増水すると、

水に浸かりやすいところで、古くからの家は、少し小高い場所に。 

2階家にして、一階を倉庫や車庫している家もけっこう見られます。  

2005年の洪水のときは、我が家の右ナナメ下に建っている比較的新しい家は、床上まで浸水。 

わりに小高いところにある2階だての我が家も、

一階倉庫の中ほどまで泥水に浸かってしまいました。 

川沿いで家を借りるときは、

川が暴れた時に、家が水に浸かるか?どうか?をよく調べたうえで、借りましょうね。 

あ、そうそう、山に囲まれた狭い土地なので、

日あたりがイイか?どうか?も大切な要素ですよ。奥さん。

 

 ふたたび厚い雲に陽が隠れて、ほっとした僕は、ペンキ塗りを再開しましたが、

 「築ン十年であろうボロ家も、あと何年もつのかな? 

 南海地震がきたら、こんな古い家は、ソッコーでペシャンコになるだろうな?」

 そう思うと、なんだか無駄な作業をしているような気になって、

やる気もプシュ―と萎んでゆきそうです。 でもね・・・だけど・・・しかし・・・。

 「ああっ、そうだ、ベランダ屋根の波板と網戸も張り替えなきゃ・・・」

 

 苦手なコトでも、面倒くさいコトでも、 

 無駄(と思えるような)なコトでも、なにかとDIYな、川のほとり(僻地の)の暮らしです。

 工夫しなくてはね、楽しめるように。ぼっちぼっちと。 

ホタルと雨の季節は、もうすぐそこまできています。

四万十フィールドガイドARK(アーク)

高知県西南部を流れる四万十川で、四万十川カヌー&川遊びを中心に、四万十の自然をガイドが案内する少人数制の自然体験型ツアーを行う「四万十フィールドガイドアーク」のHPです。

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